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コラム「植林ぱちんこが導入された日」

「植林ぱちんこ」が店舗に導入されて、どれくらいの月日を数えたでしょうか。

 

記憶が正しければ1年と数か月という日々が過ぎ去っているはずではございますが、

この1年間、毎日店舗で植林ぱちんこに触れている身の私から語らせて頂けることもあると思い、

今回は筆をとらせて頂いている次第です。

 

「植林ぱちんこって何だと思う?」

 

そう聞かれて皆様はどう答えるでしょうか。

 

ぱちんこ店に在籍しており、プライベートでも暇さえあればホールに出没しているような生粋のパチンカーですから、

当然ぱちんこ台やその周辺情報に関する知見は深い方であると自負しております。

 

ただ「植林ぱちんこの説明が今日あるから」と社員より申し送りがあったあの日の私は

「なんなのですかそれは」 という思考停止の木偶の坊に成り下がりました。

 

説明のための面談までの時間、無事現実に戻ってこられた私は

「京楽のびっくりぱちんこみたいなことか?」

「このペットボトルはリサイクル製品で出来ています的なあれか?」

と自分なりに全容のイメージを推測しようと思いましたが、

おそらく核心はついていないであろうことは想像出来たので再び木偶の坊に成り下がりました。

 

少し時間が進んで、いよいよ面談のお時間です。

 

元来、未知を知にする事に喜びを感じるタイプですので、前のめりで面談に臨んでいた事を覚えています。

 

担当者の方より

「植林ぱちんことは何か」から始まり、

「掲げるテーマ」、「紡ぎたい未来予想図」と、

導入する意味や掲げる理想を詳しく説明して頂き、

「なるほどそういうことか」とスッと腑に落ちるものがあり合点がいきました。

 

これは余談ですが、当時の私はアルバイトスタッフでした。

全アルバイトスタッフにも、ひとりひとり面談の時間を設けて細やかな説明を頂けた事は、私にとって驚きで、

「植林ぱちんこ」に懸ける想いを強く感じた瞬間でもございます。

 

面談からは数か月後でしょうか。

いよいよ運転が開始されるとなってから、店舗内の壁面に植林ぱちんこ用の装飾が施されました。

 

今でこそ自社開発の専用ディスプレイを用いて、

自動でリアルタイム更新を行っているので、より視覚的にもわかりやすく楽しい仕掛けになっていますが、

当時は

「すべてのお客様がご遊技された総回転数」

「当日の総回転数」

「これまでの植林本数」

「当日の植林本数」

とカテゴリ分けされ、数字が書かれたマグネットを用いて手動で更新を行いお客様へ提示するスタイルをとっておりました。

 

17時・22時の各時間に社員より「現在の植林本数〇本です。回転数は〇回転です」と業務連絡が入ります。

 

その数字を聞いてマグネットの数字を更新していくわけですが、

正直なところ特に22時は閉店に向けた作業に時間を押されているので、

その中で全ての数字を手作業で貼りかえるのはなかなかに大変な作業でした。

 

それにも関わらず、お客様が足を止めるかというとそんなこともなかったのが現実です。

 

しかし、そんな作業を毎日続けていくと、

パチスロ交換JET前に提示していたことも奏してか、

交換を待っているお客様が植林ぱちんこを眺めている姿を目にするようになります。

 

更新の時間に、

 

「何かやっているぞ」

 

と見に来て下さるお客様もいれば、

 

「それなにしているの?」

 

と常連様からお声掛け頂くこともあり、

少しずつではありますが、広がりを肌で感じる日々でした。

 

先述したように、私自身が一本目の植樹更新から携わっていることもあり、

植林ぱちんこは私の中では日常、「知っていて当然」のものにまでなっています。

 

他店舗に導入されれば、そこのスタッフ及びお客様に認知され、

そしてまた別の店舗に導入されれば、と業界がシステムを紡ぐ事で大きなうねりが生み出されると思います。

 

今でこそ、社会貢献や慈善活動に熱心なぱちんこ関連企業も多い事は世間からの認知が広がってきていますが、

以前は、残念ながら世間での認知はそこまで広くないというのが現実だったように思えます。

 

それどころか、地震や台風などの天災の度に矢面に立たされ、

その実裏で社会に対して貢献している部分についてはフューチャーされる事はなく、

イメージアップはおろか、イメージ維持にすら苦労する業界でございました。

 

慈善活動などは、公表することなくひっそりと活動する美徳を語られることもございますが、

環境問題や社会問題というのは、

広がる事、そして巻き込む事が何より大切であり、社会全体で取り組んでこそ本質的な改善に繋がります。

 

そういう意味でも、木々の生長とともに、「植林ぱちんこ」もまた大きく育ち、誰かの日常に根を張ることを強く願っています。

 

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[筆者:とあるスタッフ]